2012年2月22日 22:18
第三十五回目の取材は、
静岡・葵町にある
斉藤精肉店
さんです。
■ 斉藤精肉店はどんなお店?
外観は、まるでケーキ屋さんのような店構えです。
でも少し近寄ると、かわいい牛がお出迎えしてくれます。
お店に入ろうとしたら、足下に金の豚がいました。
かっ、かわいい!
それでは、改めてお邪魔します。
ピッカピカの冷蔵ケースには、
きれいなお肉がたくさん並んでいます。
そしてその奥には、ご主人と奥さん、そしてお母さんが
テキパキお仕事されていました。
何を作っているのかと覗いてみると、
大量のハンバーグの仕込み中でした。
ハンバーグは10日に1回くらいのペースで、
1個120〜125gのハンバーグを約180個作るそう。
未調理状態での販売で、1個263円。
■冷蔵庫を拝見
冷蔵庫の扉が開くと、中の大きな豚肉が見えます。
スゴい迫力です。
作業する上で冷蔵庫の扉は、
反対開きにした方が、使いやすかったそうですが、
お客さん側から冷蔵庫の中のお肉が見えるようにするため、
こちら開きにしたそうです。
そのおかげで、お店から庫内がバッチリ見えます。
冷蔵庫の中に、入れて頂きました。
マイナス0.5℃の庫内は、さすがに寒いです。
この温度にしているのにも理由があって、
バクテリアが繁殖しないようにということと、
タンパク質が安定するからということでした。
庫内に吊るされた豚肉は、3頭分。
手前の2頭は乳腺がついているので、メスです。
一番奥のは、元オスだそうです。
元オス???
食肉用に飼育される豚のオスは、
生後3日のうちに去勢し、
男性ホルモンが出ないようにするそうです。
その理由は、男性ホルモンが、
肉の臭みの原因になるからだそうです。
見せて頂いた豚肉は、89.1kg。
斉藤精肉店さんでは、
だいたい85〜90kgの肉を仕入れるそうです。
通常豚は、生まれて半年(約70kg)で
お肉にされるそうなのですが、
斉藤精肉店さんで仕入れる豚肉は、
7ヶ月飼育されたものを仕入れているそうです。
肉眼でこんな大きなお肉を見るのは初めてだったので、
寒いのを忘れ、豚肉に釘付けでした。
■熟成はじっくり
斉藤精肉店さんでは、骨付き状態でお肉を仕入れ、
マイナス0.5℃に保たれた冷蔵庫で1週間から10日間熟成させてから
切り出して店頭に並ぶのだそうです。
熟成させ、肉の中の水分を飛ばすことで、臭みがなくなるといいます。
そうすることによって、肉の脂の融点が下がるので、
食べた時の口溶けが良くなり、
脂っこさを感じることなく、さっぱり頂けるのだそう。
「食べてみれば違いがわかるから」
と、豚バラスライスを焼いたものを
試食させて頂きました。
軽く塩をしただけというそのお肉からは、
たくさん脂が出ていましたが、
その脂が甘くて、
さらっと美味しく頂けました。
あと味も、脂が口に残ることがなかったです。
この豚バラスライスで作る料理は、
豚汁やミルフィーユ鍋がオススメとのことでした。
■ お店のお客さんは…
この時ちょうどお店に来ていたお客さんに、
「今日何を買いに来たのですか?」と伺うと、
和牛切り落としを買いに来たと教えてくれました。
牛丼にしたり、すき焼きにしたりするそうです。
脂の入り具合がちょうど良くて、
上すき焼用の肉より、こっちの方が常連さんには人気なのだとか。
お店を訪れるお客さんを見ていて思ったことは、
皆さん何を買うのかが、はっきり決まっているので、
とにかく買物が早いということでした。
■ 斉藤精肉店について
このお店は創業60年、
この地にお店を構えて45年、
今のご主人が3代目になるそうです。
昨年4月にリニューアル・オープンされたそうで、
その時の記念写真が店内に飾ってありました。
ご主人の斉藤さん ↓
ご主人はこのお店を継ぐために、
群馬にある食肉の学校に1年間通われ、
東京・青山の紀伊国屋さんで1年間、
その後牛肉の専門店である大井肉店で、
牛肉の勉強をするために
約2年間修行されたそうです。
肉のことを知りつくしているからこそ、
美味しいお肉を提供してくれ、
美味しい食べ方のアドバイスも
頂けるのですね!
そんなご主人は、煮込み料理が得意だそう。
ハンバーグやカレーは、ご主人が作ったものの方が
子供さんたちには好評なのだとか…
さすが、お肉を知りつくしているだけありますね!
■ お肉を選ぶポイントは?
ご主人に伺いました。
「やっぱり、食べてもらうのが一番。
お肉は、部位によって味が異なるので、
自分の好みを認識して、肉本来の味を楽しんで欲しいです。
そのために、味付けは濃くしないように注意して。」
こんなアドバイスを頂きました。
「最近は、お肉がメインの料理も増えましたが、
日本食として使うお肉は、本来出汁として使うものなので、
他の食材と合わせて美味しくなるように考えてもらえれば。
旬の野菜に、出汁としてお肉を使うなどして、
いろんな料理にチャレンジして欲しい。」
ともご主人はおっしゃいます。
■ 専門店とスーパーの違い
ご主人のおっしゃる違いは、「味」だそうです。
これはただ単に味覚だけではなくて、
お店の雰囲気や、
会話を楽しんで買物するということ全部含めて「味」
として思ってもらいたい、とおっしゃっていました。
■ お家での冷凍で注意する点は?
とにかく、買ったらすぐに冷凍するのが一番だそう。
空気を抜いてラップし、フリーザー用のバッグに入れて、
冷凍庫の中で、すでに凍っているものの上に置いて凍らせる
のが良いそう。
解凍は、冷蔵庫に移すだけで良いそうです。
■ ポイントカード&お得情報
毎週土曜日はポイント2倍だそう。
これは忙しい毎日の中、
週に一度くらいは
家族全員で食卓を囲んで欲しいという
思いを込めてのサービスだそうです。
そして月末の月曜日は鶏肉が、
水曜日は豚肉がそれぞれ2割引きだそうです。
■メンバースカード会員
現在メンバースカード会員さんは、1,000人位いるそうです。
最近は近所のお客さんだけではなく、
少し離れたところから来てくれるお客さんも増えたといいます。
こうしたお客さんには、月に1回DMを送り、
イベントの告知やお得情報をお知らせしているのだそう。
お馴染みさんは、一般の方だけではなくて、
お店の仕入れに買いに来てくれる方も増えているそうです。
■ 実食しました!
・豚ロース
トンテキにして頂きました。
1枚約180gの大きさで、ボリューム満点。
お肉全体が柔らかくて、
いつもなら敬遠する脂身も、
脂が甘くてさっぱりしていたので、
このボリュームでもペロリと食べられるほど
美味しかったです。
・ 和牛ローストビーフ
土曜限定販売のローストビーフは、
この日は宮崎和牛を使用。
肉にストレスを与えない調理を心掛け、
低温でじっくり旨味を
とじ込めるようにして焼いているそう。
オリジナルドレッシングは、
タマネギ・牛肉エキス・しょうゆ・お酢を
ご主人の独自の配合で作ったもの。
お肉が柔らかくて、
ドレッシングがとてもお肉の味に合っていました。
さっぱりしているので、いくらでも食べられます。
うわさ通り、とっても美味しかったです。
通常は土曜限定ですが、前日の夕方までに予約すれば作ってもらえます。
クリスマスには大人気商品で、80kgも焼くのだとか。
是非試して頂きたい一品です。

こんなにも大きな骨つきの肉を見たのは初めてでした。
そして店内の、マイナス0.5℃に保たれた冷蔵庫で
1週間から10日間熟成させてから切り出して
店頭に並ぶということを知りビックリしました。
頃合いを見極めて行う作業は、まさに職人の仕事だと思いました。
こうして手間を掛けて、店頭に並ぶのですから美味しいはずです。
お肉は、毎日口にして来たものなのに、
知らなかったことだらけで、この世界の奥深さに驚くばかりでした。
そして対応して頂いた、奥さんやお母さんの朗らかな笑顔も
味の一部になっていたんだなと実感し、
これまでは、スーパーで済ませがちでしたが、
時にはこうした専門店で美味しい素材を手に入れて、
料理してみたくなりました。
↑ ご主人のお母さんと、奥さん ↑
斉藤精肉店
こだわりを大事に 手間を惜しまない。
■ 吟選黒毛和牛(100g)
和牛カレー・シチュー用 350円
和牛切り落とし 400円
和牛サイコロステーキ 630円
和牛上カルビ 630円
和牛上すき焼き・鉄板焼き 630円
■ 熟成吊るし豚肉(100g)
豚赤身スライス 210円
豚肩ローススライス 250円
豚ロース 270円
豚バラスライス 230円
豚モモスライス 160円
豚こま切れ 130円
■ 宮崎日南和鶏(100g)
もも 190円
むね 100円
■和牛ローストビーフ(土曜限定)
100g 1,260円
etc…
営業時間 10:00〜19:00
定休日 日・祝日
静岡市葵区葵町7
tel 054-253-1731
※ P なし
blog http://saitou02983.eshizuoka.jp/
カテゴリ:ふじのくに魅力ある登録店、ショップ、静岡県中部


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